2025年度活動方針・方策
1.主 題 「神の力を生きる」
2.主題聖句 「わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。」ローマ1:16
3.主題解説
人々は力を求めます。それは、所有する力、集中する力、他者に外的に作用する力であり、その目的は自己を序列の上位に置くためです。そうして、安心や安全を得ようとするのですが、その願いとは裏腹に、その行き着く先は死です。しかしイエス・キリストを通して神は、わたしたちを滅びから救い、永遠の命に至る道を示されたのです。その道を歩くには、この世の力を捨てて、別の力を生きなくてはなりません。それは、分かち合う力、共感する力、すなわち信じる力、そして神の力です。そしてそこに、宣教伝道という営みが生じるのです。
この宣教伝道のために、旧・宇部教会と旧・宇部緑橋教会は合同しました。ですからその合同自体も分かち合いでした。そしてここにはじまる新たな歩みも、この地に、神の力である福音を宣教伝道するために他ならないのです。
それでここに、新・宇部教会は、二つのことを改めて確認して歩み出したいと思います。
一つは、わたしたち自身の共同体の有り様です。それは教会形成と言うべきものですが、それ自体が宣教伝道であると言うことは、しばしば誤解されるような人数ではないと言うことです。確かにある程度の人数は必要です。しかしそれは目的ではないのです。問題は共同体の質、すなわち体質です。互いが必要な部分として有機的に繋がり、与え合って互いをつくり上げていくのです。
またその体質は、自ずといま一つのことを生じるのです。それは、地域の人々の課題への取り組みです。それには先ず、課題を認識している人との繋がりを構築することが必要です。教会はまだまだ、課題を持ち込んでよいところだと思われていないのです。また同時に、人々に向けて問題を提起する新たな機会を作らなければなりません。問題認識がなければ課題を見出せないのです。
4.活動(宣教)基本方針(「日本基督教団西中国教区宣教基本方針」)
(1)主イエス・キリストの恵みによって救われたわたしたちは、神を讃美し、この福音を宣べ伝えつつ、その招きに応えて生きる。
(2)わたしたちは、様々な重荷を負う人々との出会いを通して、つくり変えられ、世の諸々の力の支配から解放されてその人々と共に生きる。
(3)わたしたちは、主イエス・キリストの恵みに押し出され、悪の諸力に抗し、平和と自由と正義の実現を期して共に闘いながら生きる。
5.活動方策
(1)一人一人が自立すると同時に共立する共同体の形成を目指し、キリストの姿(体)を証しする。
①委員会制度等を通じて、一人一人が教会形成・運営・活動に参与し、民主的組織運営を学びつつ実践する。会議制を重んじて、各人の自由な意志を尊重すると共に、互いに忍耐をもって丁寧な合意形成に努める。そのために必要に応じて、議事規則の策定を検討する。
②帰属集団としての部会と機能集団としての委員会の役割分担、ジェンダーフリーを踏まえた諸活動の在り方を検討し具体化する。
(2) 教会合同について、教会形成の内実化を検討及び具体化する。
①役員会において「教会合同に関する件」を議事とし、合同の目的が1941年の日本基督教団合同の実質化であり新たな宣教伝道であることの理解の深化と周知を引き続き図ると共に、新たな教会形成について検討し取り組む。
②役員会が主管し、教区と相談の上、教会合同(合併)式を開催する。
③主日礼拝の準備や当番を、全体で分かち合えるよう検討し実施する。
④二つの会堂で一つの教会であることを一人一人が自覚できるような交流の場を企画、実施する。
⑤二つの会堂の将来的な用い方を検討する中で、必要な改修、修繕を見出し実施する。但し、二つの墓所については当面現状のままとする。
(3)歴史的社会的問題について、解決を図り、和解と平和の実現にとりくむ。
①重要であるにも関わらず軽視されている内心の自由を侵害し、助長している事象を捉え、学び、その解決を図る。
②地域の子ども、障がい者、高齢者、またその支援の状況を観取し、接点構築を図り、負わされている問題解決を共に図る。
③教団「戦責告白」の実質化である「長生炭鉱犠牲者追悼ひろば」の活用の方途と、「刻む会」との協力関係をより進める方途を検討する。
(4)「主日礼拝」「聖書と祈りの会」等の定例集会を大切にし、全ての人が招かれていることを具体化する。特に、力の弱い人に目を注ぎ、誰もが自由に集える場を整えていくことに努める。
①会堂のバリアフリー化を進める。
②開かれた教会の形成に努め、教会案内やHP等を整えて、来会し易いよう努める。
(5)一人一人の教会との関わり方を尊重し、相互牧会を心掛ける。
①長欠者への情報発信のために会報誌を発行し、HP等を有効活用する。会報誌の名称は役員会にて検討決定し、発行回数は年4回を目標とする。
②長欠者や不在会員との関係をより親密にするため、会員名簿の管理と運用の仕方を学び、協働体制構築を図る。
③本方策のみならず(1)〜(3)の方策展開の手段としても、インターネットを積極的に活用する。
(6)経営の課題に積極的に取り組む。
①特別のバザーの実施は年度内に検討することとし、インターネットを含めた日常的なバザーをより積極的に位置付け用いる。また、資産(備品)の活用もより積極的に行う。
②会員以外の週報棚設置者についても、オンライン礼拝参加を呼び掛ける等、より積極的な関係構築を図ると共に増員も図る。
③一人一人が経営状況を理解できるよう、会計について適宜説明する機会を設ける。
(7)創立100周年事業・107周年事業を完遂する。そのために、役員会のもとに、旧緑橋教会創立100周年記念誌編集委員会と、旧宇部教会創立107周年記念誌編集委員会を継続し、役員会と共に具体化を図る。委員の選任は役員会に一任する。
(8)建築から35年間殆ど修繕をしていない緑橋会堂の外壁について、将来的なことを見据えた営繕対応に着手する。
6.組織と役割分掌
(1)社会委員会
教団・教区・分区・西中国キリスト教社会事業団等との渉外・連帯窓口 人権・平和
(2)記録広報委員会
会報誌の編集発行 諸記録保存(写真・録音) 新来会者・会友への支援 『こころの友』
(3)教育研修委員会
子どもの教会 『教師の友』 信徒教育 『信徒の友』 教会書籍整備管理
(4)牧会奉仕委員会
こども祝福式、敬老祝福式、結婚式、葬送式、記念式等。諸行事・諸典礼に伴う愛餐等の奉仕。会員・客員・長欠者への牧会。『週報』発送。隠退教師を支える運動(教団年金局)
(5)役員会
役員会・総会の記録 施設管理 聖書と祈りの会 市民講座 主日礼拝内容の検討 当番管理 聖餐式、洗礼式
その他上記に含まれないもの。
□各委員会会議は、原則として毎月第1主日昼食後に開催する(昼食時に全体会にて議事確認)。定期役員会議は委員会後に開催する。
□役員は登録を行わず、別途役員会にて各委員会担当を決定する。
□委員の任期は5月から翌年4月までの1年。
□各委員会は、諸課題の理解を深めるために「セミナー」を適宜開催できる。
□必要に応じて役員会の下に特別委員会(クリスマス委員会等)を設置する。委員の選任は役員会が行い、当人の了解を得て招集者が招集する。
□バザーは、担当者を置き、年間を通じてミニバザー等を適宜開催する。実施は、担当者の呼び掛けに応えた奉仕者で行い、必要に応じて牧会奉仕委員会が協力する。収益は対外献金と一般会計に繰り入れとする。
