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牧師だより ─ No. 276

 5/24㊎ 朝から小野田教会のインターネット工事に立ち会った。先ず冒頭、この度の工事の段取りについて改めて打ち合わせた。と言っても、先方は孫請けの業者であり権限は殆どなく、結果は殆ど一方的にこちらが不利益を被るだけとなった。

 何かと言うと、前日に工事立会の確認電話があったのだが、その際に、約束していた午前の工事とは別に午後にも工事予定があるがこれは何かと問われたのである。頼んだ覚えはないが心当たりはあった。直ぐに確認するとそれは的中した。勝手に電話を解約した前任者が、それを取り戻すための工事を依頼したのであった。しかしそのために一旦、光回線を引き込む工事になり、自分が立ち会うつもりだったという。念のため、鍵を保持しているのかと尋ねると、当然だがしていないという。

 段取りにおいても権限においても無理解な前任者には呆れるが、それ以上に、解約の際と同じく、他人の建物の工事を、権利者への同意確認を怠り進めるNTTという会社にはほとほと呆れる。居住しているのならばまだしも、最早、小野田教会からは完全に第三者でしかない人物の申し出で事が進むと言うことは、悪意ある第三者がもし同じことをしても同様に進むと言うことになろう。詳細は割愛するが、加えてNTTは、本当にはしなくてよい諸々の工事費を請求して来るのだという。

 ともあれ、既にNTT西日本本社には、一方的な解約について善処するよう要望書を内容証明付き郵便で出していることもあり、今は、電話番号を取り戻すことを優先することとし、理不尽を抱えて工事が終了するのを待つ間、懸案の「グチャグチャ」と言うよりほかない、会堂内の「清掃」を行った。

 長らく放置されていた雨漏りにより、腐った天井と壁を剥がしつつ、これまた腐った床に崩れ落ちている大量の土壁、その他諸々を、二本の腕で、少しずつ、隣接する空き地に運び出した。そうして続けていくと、手作業などではどうしようもないとも思えた──実際前任者は業者見積りを取り会堂共済組合から保険金を受けたが資金繰りは叶わず頓挫──状況であったが、徐々に道筋が見えてくるのが不思議であった。この間、わずか3時間である。

 一週間ほど前には、間もなく到来する梅雨に備えて屋根の雨漏り箇所を数カ所修繕もした。しかし、「雨漏り箇所」などというものは、そうそう簡単には分からないのであり、実際、雨が降ってみて、また…というものである。しかしこれも、一つずつ取り組めば、きっと前に進むのだと思う。

 全てのことがそうである。大事なことは向き合って為すことであることを改めて覚える機会となった//


「そればかりでなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」(ローマ5:3-4)

 
 
 

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