top of page

牧師だより ─ 其の八十九 ─

2023年1月9日

宇部市教育委員会教育長

 野口 政吾 様

日本基督教団 宇部緑橋教会  

日本基督教団 宇部教会    

牧師 小畑 太作    


宇部市立上宇部中学校による琴崎八幡宮への絵馬奉納についての質問(6)


 標記の件について、2021年11月15日付で回答書(以下、「回答書」と記す)をいただきました。そこには、「本活動は宗教的な活動ではないかという意見もあることから、上宇部中学校に指導したところ、地域づくり協議会の中で、学校と地域の連携による取組の一環であることが明確になるよう見直しが行われたところです。」と回答されています。

 しかしながら、同送の『上宇部中学校だより』(2022年12月22日発行)を見る限り、同校の実態は全く変わっていないと言わざるを得ません。

 また、野口教育長は回答書において「地域づくり協議会」の関与は問題がないとのご認識を披瀝されていますが、宇部市役所より同協議会には、同協議会の性格や主旨に照らして問題があるため是正の指導が為され、同協議会もこれに同意していることを申し添えます。

 下記の質問に、まとめることなく個別に回答して下さい。回答は文書にて、今月末までにお願いします。

  1. 絵馬の制作と奉納は、学校あるいは美術部の活動として為されているのかご回答下さい。

  2. 学校あるいは美術部の活動として為されている場合、回答書の「見直しが行われた」との意味は全く不明です。改めて、分かるようにご説明下さい。

  3. しめ縄づくりには、上宇部中学校はどの様に関与しているのか、ボランティア募集や案内も含めて漏れなくご説明下さい。

  4. 絵馬の制作と奉納、しめ縄づくりが、仮に生徒たち個人の自由意志によるものであったとしても、『上宇部中学校だより』の掲載の仕方は公立学校の裁量を逸脱しており、憲法20条に抵触する疑いが高いものです。野口教育長のご見解を伺います。

以上

 
 
 

最新記事

すべて表示
牧師だより ─ No. 304(『反戦情報』より)

〜〜〜前号の続き ●「神道指令」による靖国神社等への訪問禁止  敗戦当時には、軍国主義・天皇崇敬体制を浸透させたこれらの宗教施設の解体論もあったが、結局「象徴」の語を付けた天皇制と共に存続することとなった。いわば新たな主権者への将来の課題とされた訳である。...

 
 
 
牧師だより ─ No. 303(『反戦情報』より)

山口県教委曰く「靖国神社や護国神社への訪問は平和教育の『きっかけ』になる」 小畑太作(日本基督教団西中国教区靖国天皇制問題特別委員会委員) ●山口県副教育長の発言  2024年6月、山口県議会定例会において県副教育長が次のように答弁した。「教育活動の一環として、児童生徒が、...

 
 
 
牧師だより ─ No. 302

2/12(水) 山口地裁で山口県知事護国神社公務参拝違憲訴訟の第10回口頭弁論が開催された。  当方原告は、「英霊」は特定宗教の用語であることを中心とした準備書面を陳述した。と言っても、書面主義の日本の裁判では、事前に提出している準備書面を陳述したことを確認するのみであるが...

 
 
 

Comments


© CopyRight 宇部教会 All Rights Reserved.

  • facebook
  • Twitter Square
bottom of page